ソニーα7 IV(α7C)を使い始めて、かれこれ3年以上が経ちました。これまで様々なカメラを試してきましたが、今も変わらずメイン機として活躍してくれています。新しい機種も次々と登場していますが、正直なところ「もうこれで十分だな」と感じており、今のところ買い替える予定はありません。
フルサイズセンサーの圧倒的な魅力
やはり、α7シリーズの最大の魅力はフルサイズセンサーです。いろいろなカメラを使ってきましたが、フルサイズで撮った写真や動画は、後から見返したときにその深みや立体感が際立ちます。特に、背景のボケ感や暗部の描写など、スマホでは再現できない表現力があります。
あえての1080p動画撮影でも満足度は高い
私は動画撮影もよくしますが、実は4Kではなく1080p(フルHD)で撮ることが多いです。理由はシンプルで、データ容量が大きすぎないから。編集・管理のしやすさを考慮して、あえてFHDを選んでいます。
ただし、フルサイズセンサーで撮る1080p動画は、スマホの小さなセンサーで撮る4K・8K動画とは一線を画します。スマホ映像にありがちな「いかにもデジタル処理した感」がなく、自然で深みのある映像が得られるのが嬉しいポイントです。
コンパクトなサイズ感が絶妙
α7Cのコンパクトさも、私にとっては大きな魅力です。もちろん、ファインダーがもう少し大きければ…と思うこともありますが、全体のサイズバランスを考えれば十分に納得できる範囲です。できることなら、さらに小さくしてくれても嬉しいくらいです。
操作性の課題と工夫
一方で、操作面では「もう少しこうだったら…」と思う部分もあります。特に感じるのは、ダイヤルの数。ISO・シャッタースピード・F値の3つを同時にマニュアルで操作したいのですが、ダイヤルが2つまでしか対応しておらず、どうしてもワンクッションの操作が必要になってしまいます。
そこで私が活用しているのが、ソニーGレンズの40mm。このレンズにはマニュアルリングやコントロールボタンが付いており、ISOやフォーカス設定などを割り当てることで、実質的に3ダイヤル操作が可能になります。これでかなり快適に使えています。
フォーカス設定とコントロールボタンの活用
ソニーのカメラ最大の武器とも言えるのが、AF(オートフォーカス)の速さと精度です。私は基本的にマニュアル撮影派ですが、ピントだけはオートを活用しています。
ただし、画面の端にいる子供の顔にピントを合わせたいなど、意図した被写体がオートでうまく捉えられない場面もあります。そうした時に活躍するのが、フォーカスエリアの切り替え。私は普段はワイドフォーカスを使い、必要に応じて中央フォーカスに切り替えています。
α7Cでは、コントロールボタンにこの切り替え機能を割り当てています。さらに、一時的なAFロック(AF固定)機能も活用することで、被写体にピントを合わせたまま構図をずらすといった使い方もできて非常に便利です。
特殊な場面ではマニュアルフォーカスも活躍
たとえば、ガラス越しの奥の被写体にピントを合わせたい場合など、AFでは難しい場面もあります。そんなときには、マニュアルフォーカスに切り替えて対応します。私は中央ボタン長押しでマニュアル切り替えできるように設定しており、瞬時に対応できるようにしています。
まとめ:α7 IV(α7C)は長く使える名機
こうして振り返ってみると、α7 IV(またはα7C)は、私にとってまさに「手放せない相棒」です。細かい不満点はあるものの、それらは使い方次第でカバー可能ですし、むしろその制約の中で自分なりの工夫が生まれる楽しさもあります。
今後、新しいカメラが登場しても、当面はこのα7 IVで満足できそうです。これからも引き続き、写真や動画撮影を楽しんでいきたいと思います。