バスケットボールに関するコラム

マイケル・ジョーダンに最も近い男は、ジミー・バトラーなのか。

 NBA選手には、様々なニックネームがつく。たとえば、ドラン・ドラギッチはドラゴンポルジンギスはペガサスアレン・アイバーソンはジ・アンサー。そして、マイケル・ジョーダンは、”神” だ。

  愛称として、これを超える愛称が今後出ることがあるだろうか。それほど、バスケットボール界にとっては、マイケルジョーダンが特別な存在であることが示されている。

 さて、これまでNBA界隈では、マイケル・ジョーダンの後継者は誰なのか、ということがたびたび話題にあがる。ファンたちの中でよくあがる候補としては、コービー・ブライアントやレブロン・ジェームズだろう。

 近頃、そのマイケル・ジョーダンの後継は、ジミー・バトラーではないかという意見がネット上でもちらほら出ている。

 この記事では、マイケルジョーダンの特徴をあげつつ、その意見について考察してみたい。

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マイケルジョーダンの特徴と近年のジミー・バトラーとの共通性

 マイケルジョーダンに最も近い男かどうかを考察するために、まずはマイケルジョーダンの特徴をリスト化し、個別にその特徴とジミーバトラーとの共通性に見ていこう

特徴1 クラッチタイムでの勝負強さ

 まず、最初に確認すべきところは、クラッチタイムでの勝負強さだろう。2022-2023シーズンのプレーオフでは、その強さを示すプレーオフジミーという言葉が各メディアから発せられていた。

 シーズンを8位で終了したジミー・バトラーが率いるマイアミヒートは、まずは初戦でトレイ・ヤング率いるホークスに105ー114で敗北し、さっそく負けたらシーズン終了の背水の陣におかれた。しかし、次の試合では、デマー・デローザン率いるのブルズの試合に、102-92で勝利した。その後、優勝候補であったバックス、ニックス、セルティックスを破り、プレーオフファイナルまで進んだ。

 ジミーは、レギュラーシーズン中の平均得点が22.9ポイントだったのに対し、プレーオフの試合では40点以上を何試合も何度なく出した。とくに、クラッチタイムでの決定力では、だれもが彼ならやってくれるだろうという信頼が生まれるほどの安定さを見せていた。

 クラッチタイムでの勝負強さは、マイケル・ジョーダンの最も有名な特徴であることから、今シーズンのジミーの活躍から、一部のファンからはマイケル・ジョーダンのようだと言われるのは、納得がいく

特徴2 カリスマ性とそのストーリー

 マイケル・ジョーダンは、そのカリスマ性によって、あの世界一のスニーカー「エアジョーダン」を生み出したりなど、バスケットボールの枠組みから飛び出して、社会的にも全世界に今なお影響を及ぼしている。

 また、彼が全盛期にバスケットボールを一度やめて、メジャーリーガーを目指そうとした話などは、NBAファンとしてはとても有名な話として今なお語り継がれている。

 そういったバスケットボールのプレー以外のところで話題が多いという面では、ジミー・バトラーも類似している。

 例えば、彼の生い立ちから、NBAで活躍するまでに至るストーリーは、凄まじいことがよく語られる。かれは、なんと少年のときに実の母親から家を追い出され、友人の家で育てられたという過酷な状況で生活をしてきた。そんな中でも周囲の人たちへの感謝を忘れずに、またハードにバスケットボールの練習に打ちこみ、現在に至っている。そのようなストーリーは、誰しもが興味を惹かれるものであろう。

 また、プレー以外の逸話としては、遡ること2020-21シーズンのバブル期、バトラーはプレーオフの会場となった隔離施設内で、まさかのコーヒーショップを開店した。1杯20ドルという、かなりお高い値段設定で販売したそのコーヒーは、選手やコーチたちが楽しみに買いに来たという。そういったエピソードは、われわれNBAファンにとっては、楽しいニュースであった。

 このように、ジミー・バトラーの魅力は、彼が人気選手として人々から愛される理由の一つである。

特徴3 圧倒的な負けず嫌い

 また、圧倒的な負けず嫌いであるということも、両者の特筆すべきことだろう。その負けず嫌いは、ジミー・バトラーの非常にストイックな練習態度からわかるだろう。

 例えば、ジミーはチームの練習が始まるのが午前10時にもかかわらず、朝3時半(深夜?)に起きて、最初にコートに立って練習を開始しているほどだ。試合中でもハードワークをこなすジミーは、練習も相当にハードにやっていることがわかる。そして、ジミーは、そのようにハードに練習をおこなうことに誇りをもっているようにも思われる。

 一方で、マイケルジョーダンの負けず嫌いは、別のところから見て取れる。

 たとえば、ゴルフをやって負けると、その次の日の早朝にはその相手の宿泊先の部屋まで行って再戦を申し込み、受けてくれるまでは一歩も引化なかったという。その他にも、ジョーダンの負けず嫌いのエピソードはネットで検索するだけでもかなりたくさん見つけることができる。

 負けず嫌いという性質は、ある意味、NBAという実力主義の非常に厳しい世界の中でトップレベルとして活躍する選手には最低条件ともいえるかもしれないが、ジミー・バトラーとマイケル・ジョーダンの負けず嫌いはおそらく群をぬいているだろう。

まとめ

 いかがだったでしょうか。一部のファンからは、ジミー・バトラーがマイケル・ジョーダンに最も近い男性と言われる理由について、考察してみました。

 彼のクラッチプレー、カリスマ性、負けず嫌いさは、マイケル・ジョーダンとの共通点があり、彼がジョーダンの後継者としての可能性を持っているといえるでしょう。

 その選手の評価は、現役を終えて、年数が経過して初めて、いかにすごかったかということがわかる場合があるかと思います。ジミー・バトラーは全盛期を迎えている中で、今後もさらに期待ができます。

 引き続き、ジミーを応援していきたいと思います!

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